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埋土種子の発芽実験 大成功!~地元小学校の総合学習~

2020.8.21
動画公開活動レポート
埋土種子の発芽実験 成果発表!

NPO birthが指定管理を行っている都立八国山緑地。里山の風景が広がり、映画「となりのトトロ」の舞台のモデルになったと言われています。

都立八国山緑地

都立八国山緑地

その八国山緑地で、地元小学校の「総合的な学習の時間」が行われる事となり、私たちがサポートする事になりました。活動コンセプトは、「身近な自然を知って、守って、伝える」です。パークレンジャーが八国山の自然や歴史文化を伝え、笹刈りや落葉かき体験を実施しています。

地元小学校の授業

地元小学校の総合的な学習の時間

今回、この活動の一環として動画を作成しました。テーマは「埋土種子の発芽実験 成果発表!」です。(一番下に動画があります↓)

埋土種子の発芽実験とは、湿地帯の泥を、水を張ったプランターの中に入れ、湿地にどんな植物が眠っているのかを調べる実験です。

①湿地の底を掘り起こし、約30㎝くらいの深さの土を採取
②採取した土を容器に入れ、水を張る
③日当たりの良い場所に容器を置く
③数カ月後、土の中で眠っていた数十年前の植物のタネが発芽する!

このような手順で湿地に眠っていた植物を発芽させます。

埋土種子の発芽実験

湿地の土を採取

埋土種子の発芽実験

採取した土を容器に入れ、水を張る

今年2月、当時5年生だった生徒達とこの実験を始め、その成果を今年の初夏に確認する予定でした。しかし、残念なことに、新型コロナウイルス感染防止のため生徒さんたちと一緒に成果を確認することが出来なくなってしまいました。

そこで、スタッフが成果を確認し、動画にまとめて生徒さんたちに見ていただくことにしました。発芽が確認できたのは13種あり、なんとそのうち4種は絶滅危惧種でした。

この試みは大成功!後日生徒たちの反応を伺ったところ、絶滅危惧種が紹介されるたびに生徒達から歓声が上がったとのことでした♪

生徒さんが、自分たちが暮らす地域の自然を誇りに想い、大切にしてもらえたらうれしいです。今後もこうした活動を展開していきたいと思います。

(レンジャー 杉山俊也)

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