NPO birth

2023.2.28
コンサルティング事業

みどりを守る市民団体の基盤整備支援

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身近なみどりを守りたいという住民のご要望にこたえて、市民団体設立をサポート。活動資金獲得の支援から、雑木林の保全方針づくりと具体的な活動の指導、運営の基盤や環境づくりまで、市民団体と協働しながら推進しています。

○ 日時:2004年~
○ 場所:コゲラの森(東京都小平市)

市民団体の協力で、
住宅街の雑木林を守りたい。

住宅街にぽつんと残った雑木林は、農家だった先祖が代々守ってきたもの。
はじまりは地主さんからの、どうにか残したいがどうにかできないか、というご相談でした。

市民団体のプロデュース

「都市の中の緑は、もはや地域の皆さんのお力を借りなければ、どんどん姿を消していってしまう」、そんな想いを持つ地主さん。私有地ではありますが、地域に開き、いろいろな人たちに親しんでもらいたい、ということで、平成17(2005)年に市民団体「コゲラの森づくりの会」の設立をお手伝いすることになりました。「花王・みんなの森づくり」に申請して3年間の助成も獲得、活動に必要な道具等をそろえることができました。

農家として生計を立てていた頃は、落ち葉で堆肥をつくるために雑木林を利用していましたが、今では手を入れておらず、近隣からは落ち葉の苦情などもありました。会の設立を機に、地域の人たちにこの雑木林を知ってもらおう、と専門家を招いた勉強や観察会などのイベントを一緒に企画して実施。月1回の定例の活動日にも伺い、活動の進め方、安全管理面のサポートを行いました。

もともと市の保存樹林として指定されていたコゲラの森ですが、相続が起きた場合、多額の相続税がかかり、持ち続けることができなくなる可能性がありました。しかし、ちょうど東京都が掲げる「緑確保の総合的方針」の中で、「特別緑地保全地区の指定」という既存の緑を守る制度が推進されており、市の担当者のご理解も得て、平成23(2011)年2月に「特別緑地保全地区」の指定を受けることができました。これにより、相続等で土地を持ち続けることができなくなった際、市に土地を買い入れてもらうことも確約されたのです。

公園とは違い、私有地の雑木林は相続などにより、どんどん減少しています。
手が入らなくなった雑木林は、危ない、落ち葉が迷惑など、地域のやっかいものとされがち。
でもコゲラの森のように、地域のコミュニティ・フォレスト(みんなの森)として再生することもできるのです。
NPO birthでは、このような草の根の市民団体のプロデュースも行っています。