住みよいまちは、
「公園力」がちがう。
避難所にもなる。
そんな「公園力」の時代が
始まっています。
「指定管理制度」とは
「指定管理者制度」とは、従来、地方公共団体等に限定していた公的施設の管理・運営を、営利企業、NPO法人などの団体に包括的に代行させる制度です。
NPO birthは、狭山丘陵の5つの都立公園、武蔵野の8つの都立公園、多摩部にある4つの都立公園、都立葛西海浜公園、西東京市の市立公園群の管理運営業務を、企業や他のNPOとパートナーシップを組み、請け負っています。NPO birthの主な担当分野は、自然と利用者の安全を守る「パークレンジャー」、イベントの企画運営、ボランティアコーディネーションなどをおこなう「パークコーディネーター」、生態系を守るための調査、計画、実践をおこなう「自然環境マネジメント」などのソフト事業です。
日々、公園緑地内を巡回。GPS等を活用し、危険な箇所や植物の状況等を正確に記録し、利用者の安全を守ります。また、適切に公園を利用していただくためのルールを伝え、その順守を呼びかけるとともに、啓発的な指導をおこないます。
パトロールによって得た動植物の確認、開花記録、繁殖などの成育状況をGPSデータとあわせ、データベース化。そのデータを環境保全や啓発活動にいかします。
「自然観察プログラム」「キッズプログラム」「総合学習」「奉仕体験プログラム」など、さまざまな環境教育を企画し、その機会を提供します。また、インタープリテーション(解説)では、公園緑地内を案内しながら、自然についての知識だけでなく、動植物の魅力、歴史などをわかりやすくレクチャー。公園内で起こっている「問題」や「大切なこと」を取り上げ、話を聞いた利用者の「ゴミを自然の中に捨てなくなる」「花や虫に興味がわいて図鑑を持ち歩くようになる」「ボランティアに参加して里山保全の活動に参加する」などの“行動変化”を喚起します。
災害発生時や、けが人・病人が出たときの緊急対応をおこないます。
利用者のカウント、利用指導内容、啓発や自然解説に対する利用者の反応などについて報告書を作成。それをもとに、指定管理業務における新たな展開やキャンペーン、イベントの企画・運営などにいかします。
公園緑地でおこなわれるさまざまなイベントは、自然環境を考え、自然や動植物と親しむ貴重な機会です。また、イベントは公園緑地と地域、人と人の絆を生み出すきっかけにもなります。近年、自然環境を守り育てるだけでなく、「地域のコミュニティ」や「健康とレクリエーションの拠点」、「都市の防災のサポート」、「文化や芸術の発信基地」など、さまざまな役割をもつようになった公園緑地の「力(=7つの公園力)」を存分に活用するために、NPO birthでは、さまざまなイベントの企画・運営をおこなっています。
公園がもっと魅力的な場所になるために、利用者が公園に「あったらいいな」と思うことを実現するプロジェクト。パークコーディネーターは、公園にとっても、他の利用者にとっても有益な取り組みについて応援し、実現に向け共に考え実行します。このプロジェクトを通し、地域コミュニティの場を創出しています。
花壇をテーマにした「コミュニティガーデナー養成講座」、雑木林をテーマにした「雑木林マイスター講座」、地域の自然やくらしをテーマにした「むさしのカレッジ」等、公園の特性やニーズに合わせた講座を企画。各分野の専門家や地域の皆さんと連携し、地域性を踏まえた独自の講座内容をご提案します。
季節を楽しむイベント、地域のお祭り、大型イベントの共催、まちづくりイベント、マルシェなど、さまざまなテーマのイベントを企画し、実行します。
公園緑地の継続的な有効活用を図るためには、地域の皆さんや自治体との良好な関係を築いていくことが大切です。
NPO birthは、周辺地域の住民、自治体、利用者などをつなぎ、周辺地域との連携を促進します。
指定管理事業での受賞
NPO birthが指定管理業務を請け負っている都立野山北・六道山公園は、平成21(2009)年度の「都市公園コンクール 管理運営部門」において、「新たな協働型パークマネジメントの実践について」で国土交通大臣賞を受賞しました。