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凜とした空気

2010年1月 6日 /里山民家だより

子供の頃には、正月6日だと、まだ正月ぽかったのですが、最近は松の内も早めになっているような気がします。

 

今日は、正月気分を味わうために、都立野山北・六道山公園の里山民家に行ってみました。

 

青梅街道を山の手に折れ、古い街中を抜けると、山の手に、里山民家の姿が現れました。

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穏やかに晴れた正月の里山にたたずむ民家は、凛として立つ、正装の紳士のようです。

 

かやぶき民家の立ち姿もいろいろです。

貴婦人のような美しさをもった民家もあれば、豪華な様相の民家もあります。

 

里山民家の姿は、かってこの民家を立てた地域の名士のように、健気で礼儀正しい江戸時代の日本人をイメージさせます。

 

 

さあ、門のところまで来ました。

門の両そでには、松飾りが立っています。

 

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この松飾り、公園ボランティアの手作りです。

 

竹、松、笹、ナンテン、藁、ぜ~んぶボランティアさんが里山から集め、それを丹精込めて松飾りに仕立てました。

 

ボランティアは、どんな気持ちでこの松飾りをつくってくれたのでしょうか。

この松飾りには、ボランティアのいろいろな願いが込められているのでしょう。

 

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門をくぐると、堂々とした民家の姿が現れます。

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庭は、きれいに掃き清められ、民家番の方が水まきをしています。

 

 

 

民家の門には正月飾りが下がっていました。

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これもボランティアさんの手作りです。

藁と米は、裏の田んぼでとれたものです。ミカンも公園内でとれたものです。

 

里山の素材で、ボランティアが作った正月飾り。 

なんと言うもてなしなんでしょう。

これぞ日本の心って感じです。

 

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母屋に入るといろりに火が入っていました。

冷たい空気といろりから立ち上る匂いが、なんとも心地よく、新鮮な気持ちにさせてくれます。

森林浴ではなく、民家浴とでも言いましょうか。 

木枠の引き戸には、凧が飾ってあり、正月気分を盛り立ててくれます。

 

 

 

 

100106_6.jpg

 

陽のあたる縁側に出てみると、昔懐かしい玩具が並んでいました。

コマ、メンコ、おはじき、福笑い、お手玉...。

昼には学校から帰ってきた近所の子供たちが集まり、正月遊びに興じるのでしょう。

 

 

100106_7.jpg

縁側の奥の板の間には、ミカンの皮や、サツマイモが干してありました。

ミカンの皮は何に使うのだろう?

お茶かな?料理に使うのかな?

サツマイモの方は、干し芋だと思います。

きっと干し上がったら、来園者にふるまわれるのでしょう。

ちなみに、ミカンの皮も、サツマイモもボランティアさんの手作りです。

 

 

ほんのわずかな時間でしたが、里山民家は、お正月を味あわせてくれました。

自然があって、人がいて、思いやりがあって、どこか誇らしい。

日本の伝統文化って良いですね。

 

これもみんな公園ボランティアのおかげです。

野山北・六道山公園ボランティアは日本一のボランティアです。

言いきっちゃいました。 

 

今年もよろしくお願いします。 

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