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どっちなの?

2010年3月20日 /里山民家だより

子供の頃、お墓参りに行った後には、必ず和菓子屋でおはぎを買い求めました。


「白い粉をふいたような小倉色。

小判型の整った形。

口の中に入れた時の、サラッとした餡の食感が今でも忘れられません。」

 

ところが、中学生のある日、「おはぎ」の概念を覆す大事件に出くわしてしまいました。

 

100318-3.jpg

 

 

 

事の起こりは、昼食時間に、となりのクラスのA君が、弁当におはぎを持ってきた事からはじまります。


「Aが弁当におはぎを持ってきたらしい。」
暇な中学生にとって、Aの所業は、格好の餌食でした。

たちまち噂は学年中に広まり、Aは話題の人になりました。

さっそくとなりのクラスに行き、事の真相を確かめました。
Aの弁当箱の中には、黒光りしたつぶつぶのアンコがついた丸い物体が入っており、Aはそれをお箸で食べていました。

 

友人B:「なに、それ?」
友人A:「ぼたもち」
友人B:「それ、おはぎじゃん」
友人A:「ぼたもち」
友人B: 「なんで弁当にお菓子なんか持ってくるんだ?」
友人A:「ぼたもちだから」

話は全くかみ合いません。

 

衝撃の出来事でした。


まず、弁当にお菓子を持ってきたという事。
次に、おはぎを箸で食べている事。
さらに、「ぼたもち」という重たそうな名前。

 

これがあの「棚からぼたもち」の「ぼたもち」というものなのか!

 

あれから幾星霜。
いまだに、「おはぎ」と「ぼたもち」の区別は曖昧であり、毎年、この時期になると、軽く悩んだりします。

 

「おはぎ」なのか、「ぼたもち」なのか。

 

春の彼岸の頃に食べるのが、「ぼたもち」、秋の彼岸の頃に食べるのを「おはぎ」との説もあります。しかし、これも時代や地域によってバラバラ。


里山民家のある岸では、「いのこのぼたもち」なる食べ物もある。

 

この問題に決着をつけようと思うと、日本の食文化ばかりでなく、仏教文化にまで入り込む必要がありそうなので、今回はお終い。


続きは、秋のお彼岸の時に。

see you

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