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甘美な罠

2010年7月16日 /レンジャーの自然情報

マツコデラックス様。

最近、バラエティ番組を中心に引っ張りだこのコラムニスト?です。

デカイ体と分厚いお化粧がチャーミングポイントの可愛い芸人さん。

 

で、正直な話、おじさんなの?、おばさんなの?どっち。
本来は、おじさんだが、衣装がおばさん、ということです。

 

さて、下の写真。
ウマノスズクサの花です。

今、里山民家の裏で見頃です。

 

100714-2.jpg

この花もおもしろい奴で、メス→オスに変化します。


開花した頃は、メスです。
魅惑の匂いを発してハエを呼び集め、花の奥への引き込みます。
迷宮の洞窟に入り込んだハエは、「ハタッ」と気づきます。


「出口がない」

 

ところが、このタイミングで、花はオスに変化します。
すると、迷宮の洞窟の中にひとすじの明かりが差し込み、出口が開きます。
ハエは、花粉だらけの体で、息も絶え絶えになりながら迷宮の洞窟から脱出します。


「やっと出られた」

 

ほっと一息したのも束の間。
ハエは、また、魅惑の匂いに引き寄せられ、別の花の中に入り込んでしまいます。


「しまった!また、やってもうたぁ」


とハエが思うか、思わないかは分かりませんが、前の花の花粉を、別の花の雌しべに付ける役割を果たすわけです。

 

さて、マツコデラックス様。
女装という魅惑の罠に、はまってしまったのか?
それとも禁断の迷宮に入り込んでしまったのか?

ウマノスズクサの甘美な罠。

はまれるものなら、はまりたい。

 

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