スタッフブログ

スタッフ紹介
スタッフ&インターン募集中
スタッフブログ
リンク

スタッフブログ

西施の色気

2010年5月10日 /里山民家だより

2週間ほど前のこと。
里山民家に初老の男性が訪れ、質問をされました。


「裏の広場に生えている木のことだけど、ぜんぜん葉っぱも出ないし、斜めになっちゃっているし、枯れちゃっているのかなぁ?」

 

「枯れているわけではないのです。ただ、葉っぱが出るのが遅い木なんですよ。それに、この木は真っすぐ生えず、斜めに生えるんです。」
そう説明すると、その男性は、「ほぉ~、木にもいろいろあるんだねぇ~。俺も奥手のだったからなぁ~」と笑いながら立ち去っていきました。

さて、この木はなんの木でしょうか?

 

100510.jpg

 

答えは「ネムノキ」です。


このネムノキ、とても個性的な木で、花は夜に咲き、葉っぱは夜になると閉じてしまいます。

花は、白とピンク色で、貴婦人が持っているセンスのような形です。

 

この花の美しさを松尾芭蕉は、「象潟や 雨に西施が ねぶの花 」と詠んでいます。
「きさがた」という場所で雨に濡れて咲いているネムの花は、美女の誉れ高い「西施」(中国4大美女の1人)が、瞼を閉じて眠っているかのような趣である。

 

芭蕉先生のおっしゃる通り、ネムの花はとても美しく、妖艶な様相です。

 

さて、うんちくはともかく、普段の年だったらゴールデンウィーク中には葉を出す筈のネムノキですが、今年はぜんぜん芽が出てきません。

「もしかしたら本当に枯れちゃったのかなぁ~」

と不安になっていると、一昨日、やっとのことで葉っぱが出てきてくれました。

今年は、寒かったので、葉っぱが出てくるのが少し遅くなったようです。

 

花が咲くのは梅雨の中ごろです。
西施の色気を放つ花。


ちょっと魅力的でしょう。

見に来て下さいね。

NPO birth |  comments(0) |  trackbacks(0)

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL

http://www.npo-birth.org/mt/mt-tb.cgi/381