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鹿の頭

2010年11月14日 /事務局だより

勤続30年の証に会社から父に贈呈された記念品は、鹿の頭だった。

アメリカ映画で、暖炉のある部屋の壁に飾られている鹿の剥製である。
一般的な日本の家では、大きな鹿の頭を飾るスペースはない。

取りあえず、しまっておこうと押入れを開けてみたが、中は、蟻の這い出る隙間もないほど一杯。


「数十年前に購入したぶら下がり健康器のパイプ」「何年も使っていないジューサーミキサー」「3回しか使っていないがまだローンが残っている美顔器」「アイロン台」「スノーボードにサーフィンボード」「全巻揃えた漫画の単行本」etc.
どれも使っていないが思い入れはある品々。

 

これは昨日、11月13日に聞きに行った落語の中の話。

 

 

101113-2.jpg物が多すぎて身動きが取れない家の中と家族の関係を、現代社会に照らし合わせながら紐解いていく現代落語。

東京国際フォーラムに押し掛けた1500人の志の輔落語ファンは、我が暮らしを振り返りつつ、大笑いでした。

 

なぜ、落語に出かけたかと言えば、単に笑いたかっただけ。
なのですが、立川志の輔さんの落語は、泣かせるし、ジーンとさせるし、大笑いさせるし、心を揺さぶられるし、兎に角、凄い。


どれほど凄いかと言えば、昨夜の演目の中で、侍が、おびえる2人の商人の首をはねようとするシーンがありました。このシーンが、本当に自分の目の前で起きている現実の出来事のように錯覚してしまうのです。


侍が、長い刀をふりまわして、おびえる商人に切りかかる。
「危ない、やめて!ゆるしてやってくれぇ~」
と思わず手を挙げて、止めに入りたくなる心境。


実際には、1人の落語家が座布団の上に座って演じているだけなのですが・・・。


この芸に触れることが仕事の糧になります。
因みに、昨夜はスタッフ3名で行ってきました。


birthの基本的なミッションの対象は人です。人と自然のつなぎ手であるインタープリター(自然解説)、人と人のつなぎ手であるコーディネーター。
いずれにせよ、人とふれあい、人の気持ちを察し、メッセージを言葉、身振り手振りで伝える仕事です。この仕事の技術を高めるのに落語はとても良い教材になります。物語の構成、語り口、盛り上げ方、切り口、間etc.

 

という訳で、研修名目での落語を聞きに行ってきました。
まぁ、理屈はともかく、志の輔落語、お勧めです。
見ないのは一生の不覚だと思います。

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