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越冬幼虫

2012年2月 7日 /レンジャーの自然情報

何の写真だかわかりますか?
枯葉の上に、ナメクジみたいなのが2つ付いています。
さて、なんでしょう?
ヒントは、チョウの幼虫です。

 

良く見てください。
両方とも同じに見えますが、実は種類が違います。
さて、どこが違うのかな?

 

oomuragoma.jpgまず、体型が違います。右のは左のに比べ、でっぷりしています。
それと背中についている突起。
左は4つ。右は3つです。

さて、なんでしょう?


 

答えは、
左はオオムラサキの、右はゴマダラチョウの幼虫です。

何をしているかと言えば、落ち葉の裏に隠れて冬を越しています。
オオムラサキやゴマダラチョウは、幼虫の姿で寒い冬を越します。

 

蝶も種類によって越冬の仕方がさまざまです。
幼虫で越冬するのもいれば、卵や蛹、成虫で越冬するのもいます。
例えば、モンシロチョウやアゲハチョウは蛹で、ミドリシジミの仲間は卵で、キタテハやルリタテハは成虫で冬を越します。
どの形態で冬を越すのか、生存にかかわる重大な戦略です。

 

去年の夏は、非常にオオムラサキが多い夏でした。その影響か、この冬は多くの越冬幼虫が見つかっています。さて、今年の夏は、いったいどうなることやら。去年と同様にたくさんのオオムラサキが見れるのか。それとも、少なくなってしまうのか。
今から楽しみです。

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