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京都で木の活用を考える~「グリーンウッドワークで身近な山の木から暮らしの道具作り」編~

2012年2月16日 /スクランブル

前回からのつづきです。 

 

昼食後は、グリーンウッドワークの講座に参加しました。
グリーンウッドワークとは、生木を使った人力での木工のこと。イギリスでは、昔から技術としたあったグリーンウッドワークが見直され、ムーブメントとなり、いまでは各地で講座が開催され、講師が足りないぐらい盛況だそうです。日本でも、NPO法人グリーンウッドワーク協会がグリーンウッドの普及に力を入れています。

 最初に、岐阜県立森林文化アカデミー准教授の久津輪雅先生より、グリーンウッドワークについてのお話がありました。

 

 グリーンウッドワークの特徴は4つ。
どんな木でも(庭の剪定枝も!)材料になること

 

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電気を使わないので地球に負担をかけないこと


 

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公園でも森でも学校でも自宅でも、どこでもできること
 

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子どもから年配の方まで安全に楽しめること


 

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自然の恵みをいただき、人の力による作業を楽しめることが魅力的ですね!

こんな作品たちも並んでいました。

 

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事例紹介で印象的だったのが老舗の自動車メーカー「モーガン」の生産現場でグリーンウッドワークが大活躍していること。
なんと、車両の骨組みは木!工場には木工職人さんがいるのです。


 

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木を使うのは、一番優れた材料だから、とのこと。
木は軽くて、衝撃の吸収率も高いそうです。
昔の技術の良さを守り、現代に活かしているのですね。

講座では、NPO法人グリーンウッドワーク協会のみなさんによる椅子づくりの実演もありました。


万力(まんりき)で木材を割り、


 

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銑(せん)で削って8角形に整え


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足踏みろくろで整え、


 

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ほぞ穴に差し込んで組み立てていきます。

 

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接着剤も金具も使いません。
時間とともに木が乾燥すると、正確に機械で組み立てたものより、微妙に歪みが出る手仕事の方が材の組み合わせが強くなり、丈夫な椅子になるそうです。人力の作業に合った技術、方法、デザインがあるというお話に納得しました。

講座の最後の体験タイム、丹レンジャーも銑と足踏みろくろに挑戦しました!
木を削る音と参加者のおしゃべりとがあいまって、心地よいにぎやかさなのは、機械を使わないからでしょう。

 

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こんなお土産も作りました。


 

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手仕事でのものづくり、人の輪、そして暮らしの近くにある材料を活かせることの充足感を感じることができました。ぜひ公園でもやってみたいなあ・・・!

 

(つづく)

 
 

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