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「みどりのまちづくり in TOKYO 2012」を開催!!

2012年9月24日 /イベント情報

去る9月17日に「みどりのまちづくり in TOKYO」と題して、東京の緑の将来を考えるシンポジウムが行われました。東京の減りつつある緑を守り、育てるために始まった「東京の緑を守ろうプロジェクト」の一環として行われているもので、今年で3回目となります。

みどりのまちづくりは、日本のみならず世界中で行われていますが、まだまだ課題が多いのが現状です。
そんな中、今回は、市民・企業・行政のパートナーシップにより、みどりのまちづくりを進めている江東区の先進的な取り組みを紹介しました。

 

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会場となる都庁都議会議事堂では、朝早くから、主催3団体の職員が集まり、会場づくり。

 

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色とりどりの花で演出してくださっているのは、NPO法人Green Worksのみなさん。
テーマは、「公園の秋の風景を切り取って」。

会場は徐々に秋めいてきます。

 

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開始45分前には、案内スタッフが入口でスタンバイ。

 

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続々と参加者の方がやってきます。

 

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受付横では、"どこから来たか教えてください!マップ"を設置し、参加者の方が住んでいる場所にシールを貼ってもらいました。
遠くの方はなんと栃木や静岡から、みどりのまちづくりに携わる市民団体、行政や企業の方をはじめ、学生さんや主婦の方まで、なんと174名の方が参加してくださいました!!

 

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シンポジウムは、町田修二さん(東京都都市整備局都市づくり政策部長)、大塚高雄さん(東京の緑を守る将来会議副代表)のご挨拶から始まりました。

第一部は、「市民・企業・行政の連携によるみどりづくり」をテーマに、江東区で活躍されている5名のパネリストの方からの事例紹介です。

 

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最初のパネリストは、山田英典さん(江東区役所土木みどり推進担当課長)。
江東区のまちづくりビジョンであるCITY IN  THE  GREEN(緑の中の都市)"の実現に向けて、講座やイベント、まちかど緑化など、市民・企業・行政が一体となって行われている様々な取り組みについてお話いただきました。

 

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次は、阿河眞人さん(生物多様性チーム江東NPO法人ネイチャーリーダー江東会長)。江東区の講座として始まり、法人格にまで発展したNPO法人ネイチャーリーダー江東の経緯や活動内容についてお話いただきました。
また、「人と自然が共生する持続可能な地域づくり」を目指して政策提言を行うため、2010年に行政・市民団体・企業が連携し生まれた"生物多様性チーム江東"についてもご紹介いただきました。 

 

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星野光一さん(NECソフト株式会社CSR推進部リーダー)からは、2006年CSR事業から始まった"チャリティー・ハーブガーデン・プロジェクト"について、ご紹介いただきました。
新木場駅前の花壇でハーブを育て、そのハーブを使ったクラフトを江東区内のイベントで販売、その売上げは、区内をはじめ海外へも寄付しています。
活動を自主的に進める社内サークルも立ち上げ、現在では年間のべ500名が参加しているそうです。

 

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星野さんと協働でプロジェクトを進めているのは、東方陽子さん(らぶりぃ~ラベンダーズ取りまとめ役)。
"らぶりぃ~ラベンダーズ"が、ハーブガーデンプロジェクトのサポートをきっかけに生まれた経緯、普段の活動内容や、地域連携によるコミュニティの広がりの成果など、お話いただきました。
活動の幅は広がり、現在は育てたラベンダーを活用し被災地支援にも役立てているそうです。

 

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最後は、木村智子さん(NPO法人Green Works)より、亀戸七丁目南公園で行われたコミュニティガーデンづくりについてお話がありました。
「みんなで考えて、みんなでつくって、みんなが楽しめる!!」をキーワードに、コミュニティガーデンづくりを通じて、企業・市民・行政が協働で公園を改修。民間企業の資金提供により公園改修が行われた珍しい事例でもあり、コミュニティづくりや地域の価値アップに繋がりつつあるそうです。

 

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事例紹介の後は、「みどりのまちを、パートナーシップでつくろう!」をテーマにパネルディスカッションが行われました。

 

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コーディネーターを務めるのは、 佐藤留美事務局長。
参加者の方からの質問も多くあがり、その質問に答える形で進められました。
特に多かった質問は「協働で進める時に、沢山の意見をどうまとめるのか?」。その問いに対し、「まちを良くしたい!という想いはみんな同じ。顔を合わせて意見を出し合えば、信頼関係が生まれ、連携していけます。」パネリストの方全員が口をそろえておっしゃっていました。

 

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コメンテーターの池邉このみ先生(千葉大学大学院環境造園学領域環境造園デザイン分野教授)からは、的確なコメントとアドバイスをいただくことができました。
「"緑の育成"に向けて、企業と行政が連携し、さらにコーディネーターが関わる時代になった。」、「緑にお金をかけることが、地域を良くし、更には地域の資産価値を高める」といったコメントに続き、「地域のみなさんが、力を出しあって公園をきれいにすることでコミュニティが再構築される。その結果、まちを愛する人が増え、そのまちのサスティナビリティに繋がる」とのお話があり、みどりのまちづくりを進める上で、パートナーシップの重要性を改めて強く感じました。

 

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第2部は、「東京の緑を守ろうプロジェクト」市民活動助成事業の説明会です。
これは、一般財団法人セブンーイレブン記念財団が、店頭の募金や寄付金をもとに、緑の保全や育成などの活動を行う団体に対して活動資金を援助する制度です。
全国対象と都内対象の公募があり、都内対象の公募は3年前に始まったばかり。
「やりたい事はあるけど、元手になるお金がない...」という方は、ぜひ応募してみてください!
東京の緑を守ろうプロジェクト助成→http://www.7midori.org/index.html 

 

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シンポジウムの後は、場所を移動して、懇親会も行われました。
会場では深く聞けなかったこと、普段の活動のことなど、ざっくばらんな会話を通して、パネリストの方、参加者、そしてスタッフの距離がぐっと縮まりました。
新たなパートナーシップに繋がる芽も、あちこちで生まれたようです。

 

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東京のみどりを増やすために、個人や仲間内だけでできることには限界があります。
ですが、今回の江東区の取り組みとその成果から、企業・市民・行政が力を合わせれば、「みどりのまちづくりに向けて不可能なことはない!」と勇気をもらえることができました。
同じ想いを感じた参加者の方も多かったのではないでしょうか。
これからも、みどりのまちづくりに関わる人の輪を広め、東京をみどりでいっぱいのまちにしていきたいと思います!

 

日下可菜

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