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【Seattleだより】Seattle Tilth のキッズ・ガーデンワークショップ

2013年8月16日 /コミュニティガーデン

大会最終日のワークショップに、Seattle Tilthが主催する、子ども向けのガーデン・ワークショップがありました。タイトルは『未来の種を植え育てる(Planting the Seeds of the Future: Inspiring Children & Youth through Garden-based Learning)』です。
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Seattle Tilthは、都市でのガーデニングを広げるために活動しているNPOで、さまざまな種類のガイドブックも発行しています。

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今回は、「Your Farm in the City」の著者、Seattle Tilthのプログラム・マネージャーのリサ・テイラーさんが、子ども向けのプログラムについて実践を交えながら説明してくれました。

 

会場に入ると、背中にギターを背負ったリサさんが、大きな声で参加者に呼びかけました。「みなさ~ん、こちらへ来て、まあるく輪になってくださいねー。最初は自己紹介。お名前と、ガーデンの花や野菜の中で、自分の一番好きなものを紹介してください」。最初ちょっと戸惑っていた参加者も、子どもになった気分で「ピーチ!」「トマト!」など、声を出すうちに、どんどんリラックスした雰囲気になってきます。
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全員の自己紹介が終わると、リサさんはニコニコしながら「これから、みんながよく知っている蜘蛛の歌をうたって踊ります。最初は小さな蜘蛛になりますよ!」と言ってギターを鳴らし始めました。それは私も聞いたことがある曲で、やり方はとっても簡単。1曲目は指を小さな蜘蛛のように動かしながら歌い、2曲目では大きな蜘蛛になって、腕をまわしたり、足をドンドンしながら踊ります。すっかり身体がほぐれて、みんな笑顔になりました。
 バースのキッズプログラムでも、活動に入る前に「タケノコ体操」とか「シイタケ体操」などの準備体操を行いますが、こんなアイスブレーキングタイムが、子どもたちはとっても大好き!みんなが仲良くなるためにも、効果絶大です。

次のプログラムは、土の違いをよーく見て、感じて、表現する、という内容。
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比較するのは、二つの種類の土。ひとつは白っぽくて、もうひとつは黒っぽい色。
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 二人一組になって、それぞれの土を見たり触ったりしながら、細長い紙に特徴を現す単語を書いていきます。「dry」とか「black」とか、思いつくままに・・。
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 そしてその紙をいったん全員分集め、それぞれの特徴が書かれた紙をランダムに6枚ずつ選びます。いったいこれからどうするんだろう?と思っていたら、なんとその紙に書かれた単語を使って、詩をつくるというのです。
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言葉を補足してよいということで、みんなあれこれ考えながら、それぞれに素敵な詩を書き上げ、発表しました。

私たちのグループでは、こんな詩になりました(白っぽい土のほう)。
"There is a crumbly lonely stone caught in the dry crisp brown roots. He needs friends."
下線の単語が、土の特徴を現す単語で、そのほかは補った言葉です。自分で詠んでみると、なんだか土のことがとっても身近に感じられてきました。それに、発表はちょっとドキドキするけれど、みんなが指を鳴らしてほめてくれるので、誇らしい気持ちになるのです。

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ついつい、子どもには、土の種類や役割などを知識として教えてしまいそうになりますが、その前にもっと大切なことがあることを、このプログラムから教えてもらいました。自分の感覚で土を感じて、表現することで、土に対しての親しみがぐんと湧いてくるんですね。

 

次に、花の種を殻から取り出して、自分で種袋に仕分けるプログラムも紹介されました。私たちが選んだのはマロウの種。よーく見ると、ドーナツみたいでかわいい!

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簡単なプログラムですが、自分で作った種袋に花の名前を書いて袋に詰めることで、種類も覚えるし、種の形の違いが面白くて、植物に興味が湧いてきます。
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このほか、ビンと新聞紙で種を植えるポットづくりも紹介されました。身近なもので作れるし、子どもたちは物づくりが大好きです。
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そして最後は、みんなでガーデンサラダをつくるプログラム!
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テーブルに、葉物やズッキーニ、ニンジンなどが並べられました。これを順番に、自分が好きな種類を好きなだけ、ちぎったり切ったりして、ジッパー袋に入れていき、最後にドレッシングを入れて、カシャカシャふれば、マイサラダのできあがり!
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ニンジンのすりおろしは、子どもの力でも簡単にできるし、ちょっと大人になった気分。
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カシャカシャふるときは、踊りながら!そしてできあがったマイサラダは、なんだか特別な味に感じます。自分たちで育てて、つくったサラダなら、野菜苦手の子どもたちも、ぺろっと食べてしまいそう。なにより、新鮮でおいしい!
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サラダをいただきながら、ワークショップは終了です。約1時間の短い時間の中で、たくさんのプログラムを体験することができました。Seattle Tilthのプログラムには、子どもたちがガーデン好きになるような工夫やアイデアがいっぱいちりばめられています。

特に子どもたちの肥満が大きな社会問題になっているアメリカでは、食農教育は欠かせません。自分たちで育てて料理して、みんなで楽しむ。そんなキッズガーデナーがたくさん増えたら、まちも、人も、変わっていくことでしょう。Seattle Tilthのような活動は、自治体や財団、そして地域社会の後押しを受けて、これからますます広がっていきそうです。

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